#61. みのりさんの手料理(前編)

あ…料理されてる…

みのり『かも先生、今度の週末帰ってくるんですよねっ!?』

ワンルームマンションをカードローンで購入し、その返済のため日々病院で日当直をするという日々を送っていた かもねぎ先生。みのりさんとの電話は、まさに癒やしの時間だった。

カモ 『久しぶりに家に帰れそうですよっ!!』

みのり『じゃあ、週末はカモ先生の家でデートしましょう!!カモ先生のために私が手料理を作りますよっ!!』

カモ 『手料理!?(キュピーン』

普段、聞き慣れない言葉に、私はピクッと反応した。

みのり『頑張って働くカモ先生の力になりたくって』

カモ 『みのりさん…(うるっ』

・・・・。

待て…この展開…もしや…

カモ 『みのりさん…非常に言いにくいんですけど…何か企んでませんか??

みのりさんが何か特別なことを提案したとき、それは良くないこと(物件を買わされる)が起きる…。

みのり『ひ…ひどいっ!!カモ先生、前から言ってたじゃないですか、私の手料理食べたいって』

カモ 『手料理は、男のロマンですから!!(キリッ』

みのり『いつも、私のせいで出来たローン返済頑張っているカモ先生に、手料理を食べてもらいたいなって (*´∀`*)』

カモ 『じゃ…じゃあ…すごく楽しみにしています!!』

みのり『罠に掛かったっ!!』

みのりさんは、なんだかんだ言って優しい。

料理はあんまり得意じゃないって言ってたけど、こっそり練習しているはず!!

そうして、待ちに待った週末がきた。

1週間はあっという間だった。どんな辛い仕事も、まるで頬をすり抜けるそよ風のように感じた。

夕方、自宅で本を読んでいた時に

『ピンポーン』

カモ『みのりさんが来たっ!!ヽ(*゜∀゜)ノ』

玄関までダッシュで行くと、そこには大きなレジ袋を持ったみのりさん。

みのり『お邪魔しますね (*´∀`*)』

小さな靴を脱いでスリッパを履き、キッチンに向かう。

カモ 『何か手伝いましょうか?』

みのり『カモ先生はゆっくりしててください!!今日は私が頑張るんですからっ!!』

カモ 『はーい』

御言葉に甘えて、ゆっくり読書の続きでもしていることにした。

ふと大きなレジ袋が目に入った。

なんか…大量のモヤシが見えたんですけど…

カモ『これは…きっと疲れているんだ。なんか…もやしが10袋くらい見えた気がしたけど…

カモの不安をよそに、みのりさんは、台所に立ってエプロンをつけ始める。

カモ(今度、真っ白なフリフリのエプロンプレゼントしよう、そして裸エプロn)

リビングから見守りながら心に誓った。

みのり『カモ先生〜♪』

カモ 『はーい♪』

ウキウキするカモ

しっぽ振って寄っていくと、台所にもやしが大量に並んでいる。

大量のモヤシ

カモ 『えっ…えっ…なに…これっ!?』

みのり『もやしですよ?』

いや、それは分かってる。これが全部もやしなのはわかってる…

私が知りたいのはこの量だよwwっww

カモ 『こんなにいっぱいのもやし…どうするんですか??』

みのり『それは出来てからのお楽しみです♪』

不安…不安でしかない。もやしの他に材料が見当たらないよ?

みのり『作り方をカモ先生にも伝授しますね♪』

お湯を沸かします。

もやし入れます。

お湯を捨てて調味料と混ぜます。

完成っ!!

カモ 『あ…あの…みのり…さん??』

みのり『なんでしょう??』

カモ 『料理を作ってもらっている立場で…非常に言いにくいのですが…これ、手料理なんです…か??』

みのり『はいっ!!(満面の笑顔)』

えっ…

なんだろう…今脳波検査したら間違いなく変な脳波がピコーンって検出される気がする。

みのり『モヤシを食べて節約ですよ!』

カモ(悪魔)『あかん…この娘、前世多分サイバイマンやで…

サイバイマン

カモ(天使)『待って…まだきっともやしの他に何かあるはずよっ!!』

そ…そうだ!!きっとモヤシは副菜(もしくは付きだし)で、メインディッシュがあるはずっ!!

そう!!きっと何かあるっ!!そう思ってみのりさんの方を見た。

みのり『じゃあ、食べましょっかっ!!』

カモ・天使・悪魔『えっ!?』

みのり『じょ…じょ、じょ、冗談ですよっ!!』

カモ(悪魔) 『いやいやいやいやっ!!さっきこいつの目マジだったぞwwww』

カモ(天使)『だからあの時、エクソシストしておけば良かったのよっ!!』

みのり『じゃじゃーん!!』

勢いよく背後からお肉を出してきた。

カモ 『それ…私が半額セールの時に買って密かに冷凍していた肉…

みのり『さっき見つけちゃいました!!』

カモ 『さ…さっきっ!?』

こいつ…マジでモヤシ一品で勝負しようとしてたのか…ゴクリ…

今時、メジャーリーガーでもストレート1本の投手いないのに…

彼氏にモヤシ料理(しかもすごく手抜き料理)単品で攻めてくるって…

戦場に一人でしかも徒歩で乗り込んでくるようなもんだろ…

もしかしてお前は龐煖かっ!!

龐煖

頑張って働いてるから、もやし以外のご褒美が欲しい…。

そもそも、

食材(肉)の現地調達が許されるのは、モンスターハンターだけやぞ…((((;゚Д゚))))

そしてこの後、もやし(メインディッシュ)と我が家で現地調達された肉を食べることとなりました。

後編に続く…

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