#60. 便光石火(後編)

ウキウキするカモ

みのりさんを車に乗せて、家電量販店に向かった。

途中、『う…っ…み…右手が…勝手に動く…』と良いながらホテルに入ろうと思ったけど、真っ二つに割れた便座のように、私の頭蓋骨も割られると思ったので止めました。

そしてお店に到着!!安心と信頼のヤマダ電機!!

早速、便座を探しに行くと、リフォームコーナーに、便座のサンプルがたくさん置いてあった。TOTO、INAX、Panasonic、東芝、色んなメーカーが便座を作っていた。

みのり『すごーい!!便座っていっぱいあるんですね!!』

カモ  『こんなにたくさんの便座、初めて見ました』

みのり『ほらっ!!かも先生!!座ってみてください』

カモ 『はい!!』

とりあえず、みのりさんに そそのかされて便座に座ってみた。

カモ 『お・・・これはなかなか…』

意外と座り心地が良い。

便座に座ると、みのりさんを見上げる格好になる。

下から見るみのりさんは、凜として美しかった。

みのり『こっちのはどうですか?』

カモ 『お・・・これもなかなか…』

みのり『こっちのは?』

カモ 『お・・・これも・・・』

結論:座り心地は全部一緒っ!!!

みのり『ですよねーwwww』

カモ 『ちょっとみのりさんも座ってみてくださいよ!!』

みのり『え・・・ここで・・・ですか??』

カモ 『ほらっほらっ!!早く早く!!』

みのり『カモ先生、目がすっごく いやらしいんですけど…』

カモ 『そんなことないって!!」

みのり『じゃ…じゃあ座りますよ…』

カモ(じぃーーーーー)

みのりさんがゆっくりと便座に座る。

みのりさんは、そうやってトイレに座るのかー(ゲス思想)

カモ(なんてエロいっ!!)

ニヤニヤしながらみのりさんを視姦する。

次の瞬間、みのりさんと目が合ってしまった。

みのり『やっぱりカモ先生、目がエロいですっ!!』

みのりさんが急に立ち上がる。

カモ    『ほらっ!!次はこっちの便座にっ!!』

みのり『本当、カモ先生通報しますよ…』

カモ     『いやいや、出来心だって!!ほらっ!!次は実際にちょっと脱いでみましょっ!!』

みのり『け…警察呼びますよっ!!』

カモ 『いやいやいやっ!!これは市場調査ですよ、ちゃんと選ばないと…。』

便座がなくて困っている住民のために、私は必死だった。

みのり『そ…そうですか??じゃあ真剣に選びますけど…』

カモ『じゃあ、こっちのはどうですか?』

みのり『えー、これはちょっと座りにくいですかね?』

座ったことで、スカートの端から膝上が少しだけ見える。

それは、絶対領域に近づこうとする者への挑戦のように思えた。

カモ(やべぇえええ!!エロい!!変な性癖に目覚めてしまいそう…。)

お母さん、僕の性癖が卍解しそうですっ!!

みのり『カモ先生…??』

カモ 『イカロスはこうやって太陽に近づきすぎたんだね…』

みのり『何言ってるんですかっwwwっw』

そんなやりとりをしていたら、店員が来た。

店員『ウォシュレットをお探しですか?』

カモ『はい、この人が座ったせいで壊れたので』

みのり『ちょwwww私じゃないしっ!!失礼なwww』

店員『そ・そうですか…お二人はご夫婦ですか?』

カモ・みのり 『そうです』『違います』

店員 『えっ』

カモ 『えっ』

みのり『えっ』

店員『一体どういうご関係…』

カモ『ふ…複雑な関係…ですかね…』

みのり『主に利害関係ですっ!!(キリッ』

カモ『おいwwww』

みのりさんはドヤ顔をしていた。

カモ『言い切るなよwww開き直りすぎだろwww』

みのり『この際、はっきりさせておきましょう!!私とカモ先生は利害関係で繋がっているだけですからねっ!!』

カモ『えー、この前は大切な人って言ってくれたのに…』

みのり『ちょっ!!!今、ここでそんなこと言わないでください。誤解されるでしょっ!?いやいや、別に怪しい関係じゃないんですよ?』

カモ『怪しくないですよ、ただ良い関係だってことですよね?』

みのり『良い関係…何か意味深すぎませんかっ!?まるでこれから付き合うみたいな感じじゃないですか!?』

カモ『付き合わないんですかっ!?』

店員(…この人達は何しにここに来たんだろう)

みのり『それは…それは今関係ないでしょう!!便座買いに来たんだからっ!!』

カモ『そうですよっ!!とりあえず便座を買いましょう、こうしている間にも便座に座れなくて困っている人がいるんですよっ!!)

みのり『そうですね、カモ先生が変なこと言うからすっかり忘れてましたよっ!!』

カモ『おい…。』

店員『あの…オススメはですね、このXXXのメーカーのやつとかオススメですけd』

カモ『TOTOくださいっ!!』

店員『えっ!?』

カモ『TOTOください!!』

みのり『すいません、この人トイレはTOTOじゃないと生きていけない呪いに掛かっているんです』

店員(こいつ、頭大丈夫か?)

カモ『TOTO!!TOTO!!』

みのり『でも、カモ先生、TOTOだと他のより高いですよ?』

カモ『良いんです、私はアパートの住人さんにもTOTOの良さを知って欲しいんですっ!!』

みのり・店員(こいつ…本当にやばい)

カモ『このTOTOの便座、良いじゃないですか!!』

みのり『でもそれ、4万8000円って書いてますよ…。高くないですか?』

カモ 『これにしましょう!!色々機能も付いてますし!!』

みのり『値段が家賃1ヶ月分くらいありますけど…』

カモ 『大丈夫です!!トイレはオアシスだからっ!!』

店員(もう、好きにしていいから早く帰って欲しい)

みのり『じゃあ、これ買っちゃいましょう!!』

カモ 『みのりさん、ここビデって書いてありますが、ビデって何ですかね?』

みのり『最低ですねっ!!(ゲス笑顔』

カモ『本当すみません、出来心です。』

みのり『トイレと一緒にカモ先生の煩悩も流れると良いのに…』

右斜め下の床を見ながらボソッとつぶやいた。

カモ『この際、みのりさんの煩悩も一緒に流しましょう!!

みのり『私は煩悩ないですからっ!!一緒にしないでくださいね(*´`*)

カモ 『でも…お金好きですよね??』

カモの目を見つめたままみのりさんの動きが一瞬止まった。

みのり『私の煩悩も流れますかね…(遠い目』

カモ 『頑張りましょう…』

店員『もう良いから二人とも帰れ』

そんなわけで、TOTOの便座を1個購入しました。

取り付け工事もしていただいたので、合計で約5万円くらいでした。

借り主さんも、新しい便座に非常に喜んでくれたようでした。

ただ1つ不安なこと…。

他の3室のトイレの便座もそろそろ割れ始めるかもしれないということ…。

便座高い…。(特にTOTO)

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