#35.物件No.5 狭小駐車場(その8)

魂が抜けるカモ

狭小駐車場の買い付けが失敗したショックから、カモは凹んでいた。

くっそう…、あの物件が買えてたら、みのりさんとイチャイチャ(死語)出来たのにっ!!

とりあえず、急いでしないといけないこと、それはカードローンで借りた800万円を返すことだった。てっきり買えると思って、早めに預金口座に入金してしまっていた。

『800万円の支払い利息:8,438円』

高っ!!!

ほんの数日しか借りてないYO!!

カードローンこわっ!!これがカードローンの威力っ!?

っていうか、これは経費になりませんかね…。

ニーガン(地銀担当)『いやー、物件買ってないっすから、無理じゃないっすか?』

カモ『ですよねー…。』

ニーガン『ま…まぁ犬に噛まれたと思って…。』

カモ『は…初めてだったのにっ!!(カードローンが』

そんなわけで、カードローンは全て返済しました(利息と一緒に)。

その後は、声をかけづらかったのか、みのりさんから連絡はほとんどなかったけど、メールをするうちに、徐々にまたいつもの日常に戻っていった。

みのり『次はこっちもガンガン仕掛けて行きましょうっ!!』

カモ 『仕掛けるっ!?』

みのり『現金ですよっ!!』

カモ 『でも…それ私のお金…ですよね…。』

みのり『もちろんっ!! (*´∀`*)』

カモ 『なんてひどい…。でも次に良い物件が出た時のために、しっかり勉強しておきますっ!!』

みのり『ラジャーですっ!!』

しばらくは、与信がないこともあり、お互いそれぞれ普段の日常を送っていた。


敗北した日から、2週間ほど経った日の午後、お昼休憩の時間に携帯電話が鳴った。

みのり『かもねぎ先生、聞いて下さいっ!!』

カモ 『聞いてますよ、しっかりとw』

久しぶりに聞くテンション高いみのりさんの声に、また何か買わされる予感がした。

みのり『駐車場買いませんかっ!?』

カモ 『また駐車場ですかΣ(゚д゚lll)

みのり『20坪で720万円ですっ!!

カモ 『あれ?何か聞いたことがあるような…』

みのり『そうなんですよっ!!あの物件ですっ!!!』

カモ 『駅の近くの?』

みのり『そうです!!』

カモ 『えっ!?あれ買われてませんでした?』

みのり『それがっ!!裁判所の許可が下りなかったらしいですよ!!

カモ 『えっ!?まじですかっ!?』

みのり『はいっ!!それで、次点だった かもねぎ先生にまたお話が来たってことですっ!!』

カモ 『ちょwww本当は一番なのにっwww』

みのり『本当、ひどい話です…』

カモ 『でも何で裁判所が許可しなかったんですかっ!?』

みのり『それは個人情報なので、全くわかりません

カモ 『そうですか…。』


なぜか、わた〇き先生が頭を過ぎった。そんなカモを横目に、みのりさんのテンションは上がりっぱなしだった。

みのり『最後のチャンスだ!!すり抜けながらかっさらえっ!!』

すり抜けながらかっさらえっ!!

カモ 『ドーラ乙!!』

頭の中で久石譲のBGMが鳴る。みのりさんに釣られてカモのテンションが上がる。

カモ 『速攻で押さえて下さい、現金はすぐに用意します(カードローンで』

みのり『了解しました!!今回は必ず決めます!!』

カモ 『宜しくお願いします。』

みのり『(仲介手数料)上がれー!!』

上がれええええええ!!

カモ 『いや、それは上げるなよっwwwww』

 そんな感じで、無事720万円で購入することが出来そうな雰囲気になりました。

   ただ、前回のこともあり、裁判所絡みの物件でもあることから、自分もみのりさんも油断することが出来ませんでした。

 そしてその1週間後、破産管財人の弁護士、司法書士、銀行員立ち会いの決済の日を迎えるのでした。

〜次回:狭小駐車場のラスト〜

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