#32.物件No.5 狭小駐車場(その5)

電話するカモ

翌日、日曜日の朝に、再度みのりさんから電話がありました。

みのり『かもねぎ先生…、ごめんなさい。』

電話に出るなり、みのりさんが泣きながら謝罪してきた。

カモ 『え…Σ(゚ロ゚;) 何があったんですか?』

みのり『ごめんなさい、ごめんなさい。』

泣きながら ごめんなさい…しか言わないみのりさんに、カモは 興奮 動揺した。

カモ 『一体どうしたんですかっ!?』

みのりさんは少し呼吸を整えて、ゆっくりと話し始めた。

みのり『あの後、弁護士さんの所に電話したんです。それで、後から購入する人はいくらを提示したんですか?ってダメ元で聞いてみました。そうしたら、「それは教えることができません」って言われて…。』

カモ 『そういうものなんですか?』

みのり『わかりません…。でもその後すぐに、かもねぎ先生が800万円で購入すること伝えたんです。』

カモ 『うんうん。』

みのり『そうしたら、そう言われても困るて言われたんです…。』

カモ 『そう言われても困る』

みのり『そう言われても困る』

カモ 『えっ!?えっえっえっえっ!?』

弁護士さんの衝撃的な発言に驚きを隠せなかった。

カモ 『困るって?wwww 困ってるのは私達ですよねwww』

みのり『そうなんです…。それで、結局話も通じなくて800万円の買い付けも出来ませんでした…。

な、なんだってーー!!

カモ 『え…。それはどういう…。』

みのりさんは沈黙している・・・。

時折、涙をすすり上げる音が聞こえてくる。

カモ 『確か月曜日に決まるから、日曜日の今日が実質締め切りですよね?まだタイミング的には購入者は決定していないと思いますけど…。』

みのり『もしかしたら後から来た人が800万円以上の値段を付けているのかもしれません…。』

カモ 『なるほど…。そうなると自分が800万円を提示しても意味ないですよね…。』

みのり『でも、弁護士さんは、後の人が提示してた値段は教えてくれなくて…。』

カモ (いったい、後出しじゃんけんの人はいくらを提示したんだろう?)

みのり『それで…どうしたら良いのかわからなくて…。』

カモ『800万円提示しても受けてくれなかったんですよね?』

みのり『はい…。』

カモ『それはもう800万円以上で買われちゃったのかもしれませんね…。』

みのり『ごめんなさい…。弁護士さんに何回も電話したんですが、何度言っても受け付けないって言われて…。』

カモ (困った…でもカモにはもうどうしようも出来ない…。)

カモ 『みのりさんは謝らなくてもいいですよwww こんなこともあるんですね、勉強になりました。』

みのり『普段はないんですけど…。』

カモ 『そもそも、1番手に何の連絡も無しに2番手が買うということはあるんですか?』

みのり『普通はありません。』

カモ 『普通…は?』

みのり『たまにあることはありますが、それは1番手の人が、えげつない値段交渉した時とか、融資が怪しかったりする時とか、そんな時がほとんどです。』

カモ (えげつない値段交渉…。)


何故かどエンド先生のアイコンが頭を過ぎりました(風評被害)。

カモ 『じゃあ今回は、特殊なケースなんですか?』

みのり『はい、だから分からなくて…。』

泣いていても始まらない、そう思ったのかもしれない、

みのりさんは何とか、泣き止んでくれたようだ。

それだけで、とりあえずは安心したけど…。


そもそも、不動産取引で今回のような後出しジャンケンが許されるのでしょうか…。

『たくさんお金出した方に売りまーす、順番?関係なっしんぐっ!!』

でオッケーだとしたら、1番手、2番手なんて実はそんなに意味はないということなのですかっ!?

交渉優先権?ナニソレ美味しいの??

本やインターネットで調べてみると、

1番手、2番手というものは、『慣習』であって、

法や条例で規定されているものではないということがわかりました。

な、なんだってーー!!

 つまり、不動産業者の間で、勝手にそういう文化になっているだけ(業者間でのトラブルを避けるため?)で結局は、物件は売り主のモノなので、売り主次第ということになるらしいです。そりゃあ自分が売り主だったら、高く買ってくれる人に売りますよね。例え後出しジャンケンだとしても…。

 つまり、逆の言い方をすれば、今後どうしても欲しい物件があったら、後出しになったとしても、より高い値段で買い付けを出すのは有効(むしろ本当に価値がある物件だったらするべき)ということですよね…。

今回の件は、最初から売り主の提示価格より高い値段を提示して行くべきだったのでしょうか…。

(その6に続く)

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