#20.カモ vs 白鳥(ラウンド3)

白鳥とカモ

カフェを出て、タクシーを捕まえた。

カフェの前を流れる川の周囲には、まだ桜が咲いてもいないのにブルーシートを広げて、お花見をする人の姿があった。

タクシーに乗り込む二人(鳥類2種類)。

タクシーの中、せまい空間に二人きりなのは、来た時も一緒だったが、

今回は事情が事情なだけに、正直辛かった。(全部白鳥のせい)

白鳥『なんか、空気が変じゃないですか?』

カモ(お前のせいだろwwwww)

カモ『そうですね、でもしょうがないですよね。』

白鳥『福岡の物件は、今後も私情を挟まずに進めますので。』

カモ『宜しく御願いします。』

タクシーは、気まずい空気を詰め込んだままゆっくりと走る。

カモ『ちなみに…私情を挟んだらどうなりますか…ね?』

白鳥『そんなこと考えたことないですよ。』

カモ『そ、そうですよねー』

カモは安心した。実はこの白鳥、ちょっと良いやつなのかもしれない。

白鳥『あっ、でも、もしあっても言いませんよ、今後私情を挟む可能性も0じゃないので(笑顔)』

カモ(前言撤回っ!!忘れてた、こいつも性格悪いんだった…。)

タクシーが駅に着いた。

白鳥を見送る。

白鳥『じゃあ、後の手続きは私と地銀さんで進めておきますね。』

カモ『宜しく御願いします。』

白鳥『あ、そうそう。』

去り際に何かまた爆弾を落とす気かっ!?

カモは身構えた。

白鳥『これ、福岡で一番美味しい和菓子です。』

白鳥は持っていた紙袋をカモに差し出す。

カモ『え、お土産くれるんですかっ!?』

白鳥『はい^^みのりと二人で食べてください。』

カモ『そんな…敵に塩を送るようなことをしても良いんですか?』

白鳥『みのりも大事ですが、かもねぎ先生も大事なお客様なのでアフターケアも重要かと。』

カモ『二兎を追う者は一兎もゲットできませんよww?』

白鳥『その時はその時です、恋愛うんぬんの前に、私は不動産屋なので。

白鳥は、さりげなくカッコイイことをサラッと言う。

どんなにキザなことを言っても、それが似合うイケメンだった。

カモ(やばい、こいつカッコいい…。)

カモ『これ…毒とか入ってないですかっ!?』(めっちゃ失礼)

これが白鳥とみのりさんを賭けて戦うもう一人の言動だった…。

白鳥と比較するとそのひどさが目立つ…。

白鳥『やだなぁ…それ、みのりも食べるじゃないですか、毒入れる時は時期を改めて、カモ先生専用のお菓子に入れますよー。』

前言撤回。白鳥、こいつも相当ひどい。

そんなわけで、福岡で一番美味しいと言われるお菓子をもらった。

篠懸(すずかけ)…。ほんとに美味しいのか?

白鳥は福岡に帰った。
カモ『塩まいとこう…。』(人としての器が狭小住宅)

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