この週末、カモは病と闘っていました。
土曜日から熱っぽい感じがしていましたが、
日曜日には、発熱・嘔吐・下痢
月曜日には発熱・嘔吐・下痢・全身の筋肉痛に襲われていました。
今朝(火曜日)、元気だったのは一瞬で、その後再度発熱。
嘔吐・下痢は治ったけど食欲はなく、変な発汗が続いていました。
いつも通りに職場に行くも、体が動かず。
熱を測ったら38℃ありました。
一人でパソコンの前で(;´Д`)ハァハァしてたら、事情を聞かれ、
早退することになりました。
院長から、『誰か、看病してくれる人はいるのか?』と聞かれ、
カモ『る…ルンバ…。ルンバがいます…。』
院長『ルンバ…??やばい、これは頭にキテるかもしれん。脳炎の可能性もあるな!』
新人内科医『腰椎穿刺やっちゃいますか!?(ハリキリ』
カモ『いやいやいや!!大丈夫です!!いたって正常です!!家には誰もいません!!看病してくれる人もいません!!孤独です!!ボッチです!!ボッチですよ!!』
院長『そうか、どうやら大丈夫そうだ。』
医局長『いやぁ、(社会的に)大丈夫じゃないでしょう<ゲス笑顔>』
院長『確かにwww』
医局でどっと笑いがおきた。
病棟医長『カモ先生、泣いて…る?』
院長『そんなにつらいのか…早く帰りなさい。帰って寝なさい。』
カモ『社会が…社会がつらいです。』
そんなわけで、帰りました。
く…くやしい…。
フラフラの状態で家に着くと、ベッドに倒れました。
起きたら昼の12時、いつもなら病院の食堂でみんなでご飯を食べている時間…。
急に何か食べたくなった。
冷蔵庫を開けても何もなかった。
あるのは、冷凍された魚と肉。そしてキンキンに冷えたビール。
胃に優しい食べ物は何一つ無かった。
あかん…これ孤独死するやつ…。
ふと頭をよぎったこと。
『みのりさんにLINEしよう!!』
そう、カモにはみのりさんがいる(※単なる不動産の販売担当者)
昨日、すでに熱が出ちゃったアピール(LINE)はしている!!
【昨日のLINE】
カモ『熱が出てしまいました。』
みのり『大丈夫ですか?』
カモ『はい、なるべく早く治しますっ!!キリッ』
みのり『働き過ぎですよ、しっかり休んでください。』
カモ『はーい (働き過ぎの原因が不動産ローンだけどね)』
今回は、その発展系!!
熱が治らなくて食べるものがないパターンwwwww
カモ『熱が下がらなくて、今日は早退になりました。』
みのり『え!それは大丈夫なやつですか?』
カモ『病気は多分大丈夫だと思いますが…孤独死しそうです。』
みのり『カモ先生、一人暮らしでしょ、食べ物とか飲み物ありますか!?』
カモ『冷蔵庫にはビールと肉と魚しかありません。』
みのり『なんですか、そのワイルドな感じwwじゃあ何か持っていってあげますよ!!』
カモ『えっ!?まじですか!!』
みのり『何か欲しいものはありますか?』
カモ『あ…愛ですかね…。』
みのり『ポカリとおかゆ的な何かでいいですか?(スルースキル』
カモ『は・・・はい。』
みのり『じゃあ後で持っていってあげるので、寝ててください。』
カモ『はーい。』
え…おかゆ???????
まさかみのりさんの手作り?????
きゃほおおおおおおい!!!!
って言いながらお布団に入りました。
熱を測ったら39℃くらいありました。
あーこれはいけないやつ。
効くかどうかわからない、カロナールをポリポリして寝ました。
カロナールって恋にも効くのかな(白目)
その後、気がつくと布団の中で汗まみれになり、悪夢を見てうなされていました。
夢の中で『ピンポーン』という音が聞こえたような気がしました。
ま、いっか。寝よう。
『ピンポーン』、『ピンポーン』、『ピンポンピンポンピンポンピンポン!!』
何の嫌がらせだ、これは!!
フラフラしながら扉を開けると、そこには私服姿の みのりさんの姿がありました。
カモ『あれ?今日は平日だから仕事なんじゃ?』
みのり『心配なので、私も早退しちゃいましたっ!!』
普段、まじめなみのりさんだって早退する、
普段元気なカモ先生の理性も この時は、病気で早退していたんだと思う。
顔に触れるサラサラの髪。
カモの耳とみのりの耳が触れる。
気がついたら みのりさんを抱きしめてしまっていました。
みのり『えっ!?』
かつての賢狼も言った、『孤独は死に至る病じゃ』と。
寂しかったのかもしれない。
今思っても、自分でも信じられないことをしてしまったと思う。
何かが落ちる音がして、その後ゆっくりと
生地の薄いマフラーから、みのりさんの香りと体温が伝わってきた。
意外と細い、みのりさんの体。いつもあんなに元気で動き回っているのに。
止まっていた時間がゆっくりと動き出す。
カモ(あー、これは嫌われたな…。最悪通報かな…。)
何秒だったか、みのりの体温と自分の体温が伝わり合う頃には、カモは正気に戻りつつあった。
みのりさんは何も言わなかった。
みのり『こ…これ!!!パッと作ってみました!!味付けは雑かもしれないけど、よ…よ…良かったら食べてください!!』
あわてて床に落ちた保温バッグと紙袋を拾ってカモに手渡す。
カモ『あ、ごめんなさい。』
みのり『ちゃんと温めてくださいよおぉおおぉおぉ』
そう言って一目散にいなくなった。
これはやらかしちゃってますよね…。
どうしよう…。嫌われたかな。
どうしよう、この保温バッグ内でぶちまけられたお粥らしき物体…。
あ…ポカリ発見。