#15.みのりさんからの連絡

ウキウキするカモ

『今、仕事中ですか?』

突然、みのりさんからLINEが入った。

ここ数日、既読スルーされて傷心中だったカモの心に

みのりさんからのLINEは衝撃をもって歓迎された。

『今、仕事終わってゆっk』

返信を打っていると突然、電話が入った。

画面には『みのり』の文字。

LINEの返信してたのに…。そう思いながらも、心は躍っていた。

条件反射のように通話のボタンを押す。

カモ『はい、カモです。』

みのり『お久しぶりです!!実はですね、福岡に行ってました!!』

久しぶりに聞く みのりさんの声。

みのりさんの甲高い声は、普段より大きくて、耳がキーンとなった。

電話越しでもわかる、みのりさんのテンションは高かった。

カモ『知ってます。社長に聞きました。』

たまたまだったが、みのりさんの働く不動産屋の社長(安岡力也)から、

みのりが有休を使って、福岡まで値段交渉に行っていたことを、カモはすでに知っていた。

そしてテンションの高いみのりさんと対照的に、

カモはここ数日の既読スルーを思い出して複雑な思いだった。

みのり『えええええええっ!!なんで社長に聞いてるんですかっ!?

カモ『LINEの返事もなかったので、もう嫌われたと思って、社長に慰めてもらいに行きました。』

みのり『ごめんなさい…。』

カモ『嫌いになりますよね、ひどい値下げ交渉でしたしw』

みのり『そうじゃないんです!!値段をがっつり下げて かもねぎ先生をびっくりさせようかと思って…。』

一瞬、沈黙が居座る。

みのり『でも、返信しなかったのは私が悪いです、ごめんなさい…。頑張りたくて、サプライズしたくて…。』

みのりさんは、最初の調子からは想像つかないくらいの凹みっぷりで、今にも泣き出しそうな声になっていた。

カモ(やばい、いますぐ抱きしめたい)

カモ『それで、福岡の物件はどうなったんですか?』

みのり『それがですね!!5,400万円になりました!!』

カモ『おぉ!!すごい!!』

みのり『表面利回り、6.1%です!!』

カモ『やりましたねっ!!』

みのりさんの声はまた、最初と同じ、元気なトーンになった。

みのり『(* ̄∀ ̄)”b” チッチッチ、今回の私は今までとはひと味もふた味も違いますよっ!!』

カモ『えっ…』

みのり『今回は白鳥君にも泣いてもらうことにしました。』

カモ『えっ…』

みのり『管理料なんですが、もともと5%だったじゃないですか?』

カモ『うん』

ほんのさっきまで落ち込んでいたみのりさんのテンションが高い。

なんかちょっと嫌な予感がした。

みのり『3%にしてもらいました-!!』

カモ『えっ!?』

みのり『しかも白鳥君の会社の社長にも話が通ってまーす!』

カモ『どうやって!?』

みのり『白鳥君の社長にたまたま会ってですね!』

カモ『本当にたまたまですか、それ?』

みのり『待ち伏せしてましたwwww』

カモ『デスヨネーwwwww』

みのり『せっかくだから飲もうってことになったんですよ、福岡で』

カモ『うんうん。』

みのり『それで、かもねぎ先生の話をして、将来は福岡の不動産王になる男だって言ってきましたよ!!』

カモ『ならねーよwwwっていうかなれません!!』

みのり『でも、そう言ったら、それは当社としても仲良くしたいってw』

カモ『無理無理無理www与信なくてもう買えないしwww』

みのり『それは伏せましたwwwそれで夜中まで向こうの社長と白鳥とで盛り上がってですね』

え…なんかすごく嫌な予感がした。

みのり『お酒をどんどんついで、飲ませまくって、酔わせまくって、ベロベロにしてやりましたよ!!』

カモ『えっ…』

みのり『それで、どさくさに紛れて管理料を3%に値下げしてもらいましたー。』

カモ『でも、それお酒の場での発言でしょ?w多分覚えてないよ…?』

みのり『大丈夫です、録音してます、iPhoneでwww

カモ『(((( ;゚Д゚)))なにそれ怖い』

みのり『だから、音声ファイルと一緒に契約書を送れば完了なんです^^』

カモ『そ…そうですか…。(みのりさんとのケンカは今後しないようにしよう)』

みのり『そんなわけで、5400万円+永年管理料3%をゲットしてきました!!』

カモ『え・・・永年?』

みのり『はいっ!!ずっとです!!』

カモ 『ずっと』

みのり『ずっと』

カモ『ずっと一緒にいてください!!』

みのり『かもねぎ先生、5,400万円+永年管理料3%、買いますかっ!?』

カモ『買います!!(みのりさんもセットで)』

みのり『では、久しぶりにまた一緒に契約をしましょう!(一緒なのは契約時だけですよ)』

カモ『宜しく御願いします。』

みのり『こちらこそ♪』

カモ『そうそう、みのりさん・・・。』

みのり『なんですか??』

カモ『しつこくLINEしてごめんね。』

みのり『私の方こそ、放置してごめんなさい。』

カモ『有休使って福岡まで行って頑張ってくれてたのに、色々勘違いして、ごめんなさい。』

みのり『私が勝手にやったんです、気にしないでくださいヽ( ´ ▽ ` )ノ』

カモ『お詫びに今度お茶でもどうですかっ!?何かおごらせてください。』

みのり『本当ですかっ!?ありがとうございますwwwではぜひお言葉に甘えますっ♪』

どさくさに紛れて、デートの約束をとりつけることに成功しましたっ!!

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