#91. バレンタインデー2019(後編)

人体錬成に失敗したのかな?

2月14日は当直だったので、家に帰れなかった。

だから2月15日の夜に、我が家でバレンタインデー(振り替え)を行った。

『帰宅する時間を教えてください、カモ先生の帰宅に合わせて作るので♪』

そうやってご機嫌なLINEを送ってくるみのりさんは、まるで先日の事故が何事もなかったかのようだった。

↓先日の事故

人体錬成に失敗したのかな?

家の玄関の扉を開けると、エプロン姿のみのりさんが出迎えてくれた。

みのり『おかえりなさーい!!』

カモ 『ただいまー(*´ω*)

簡単な言葉、短い一言。

家に帰った時に、誰かいるというのはこんなにも幸せなんだと痛感する瞬間。

みのり『今日仕事早く終わったので、ご飯作ってますよ!!』

カモ 『お…おぅ…』

彼女がご飯を作ってくれている、

彼女の手料理、世間一般的には甘美な響きのはずである。

…はずであるが、カモ先生はもう知っている。

手料理とは名ばかりであると!!

みのり『出来ましたー!!』

みのりさんの明るい声と一緒に料理が運ばれてきた。

あれ…すごく…しょっぱいです…

ばーーーんっ!!(存在感

カモ 『ですよねぇええええええええ!!』

わさび茶漬け(永谷園)のわさびが強過ぎて涙が出てきた(白目

みのり『今日はだし巻き卵にトライしてみたんですが…何故か普通の卵焼きになっちゃいました/(^o^)\』

カモ(えっ…どうやったら間違うの?)

カモ 『しかもこれ…冷凍ご飯の解凍ですよね…(白目』

色々ツッコみたいところがあったけど、世の中には知らない方が良いことがたくさんあることを僕はすでに不動産投資で学んでいたので、そっとしておくことにした。

みのり『いつものアレありますけど、食べますか??』


カモ 『いいですねっ!!』

どんなに貧しくても、みのりさんと永谷園と卵となめ茸があれば幸せだった。

子供の頃、ご飯となめ茸だけで過ごしたこともあった。それくらいこのなめ茸が大好きだった。みのりさんもこのなめ茸が大好きで、彼女はこのなめ茸を『マジックマッシュルーム』って呼んでた。頭おかしい。

ご飯を食べ終わると、みのりさんがそそくさと冷蔵庫から何かを出した。

いよいよ本命の登場だった。

そう、バレンタインチョコ(手作り)!!

カモ『大丈夫、どんなに夕食がひどくても、今日はこの後にまだ本命がある!!』

カモ先生のリア充祭り開催っ!!

みのり『じゃじゃーーんっ!!』

みのりさんのドヤ顔と一緒にカモ先生の眼前にバレンタインチョコが置かれた。

バレンタインチョコ2019

カモ 『えっ…事件現場??』

みのり『ち…違いますよっ!!』

カモ 『どうみても雪見だいふく死んでますよね…』

みのり『違いますっ!!事件とかじゃなくてwwwこれはちゃんと意味があるんですから♪』

カモ 『意味…??』

この物体Xに意味があるとか…

まさかこの物体は死海文書的な何かだとでも言うんだろうか。

みのり『こっちの雪見だいふくがカモ先生です』

カモ 『えっ…僕、ポッキー刺さって死んでるよね…

みのり『このポッキー、数えてみて下さい♪』

みのりさんは僕の発言を無視して続けた。

この時点で僕は知り合いの精神科のドクターを呼んだ方が良かったのかもしれない。

カモ 『全部で…22本刺さってるね…』

みのり『です!!これ何の数かわかりますか??』

カモ 『僕を殺すのに必要なポッキーの数ですかね…(遠い目』

みのり『ブブーっ!!正解は、物件1戸1戸、駐車場の1台1台の数です』

カモ 『えっ…』

みのり『カモ先生が背負っている、物件の数ですよ』

カモ 『背負うって言うか、刺さってるけどね…』

みのりさんはカモの言うことを全く気にせず、楽しそうに続けた。

みのり『そしてこっちの雪見だいふくが私です(*´ω*)』

カモ 『えっ??』

みのりさんが、細い指で隣の雪見だいふくを指さしながら言った。

みのり『カモ先生の隣で、一緒に物件を背負ってます(*´ω*)』

みのりさんは少し照れながら続けた。

みのり『これからも、ずっと隣で一緒に背負っていきますね(`*)

邂逅

あかん、これはもっと好きになるやつっ!!

照れ隠しで笑いながら、下を向くみのりさんが可愛かった。

カモ 『かわいいいいいいいいい\(^o^)/』

今ならどんな契約書でも判子を押してしまう自信があるよっ!!(与信ないけど

そうやってラリってるカモを見ながら、みのりさんは言った。

みのり『でもほら…こっちまだポッキー(物件)刺せますよ( )

いやいやいやいやいやいや!!無理だって!!もう無理だって!!

もう土台の雪見だいふくいっぱいいっぱいだって!!

みのり『ほら…ここちょっと隙間がありますよ( )』

カモ 『Σ(゚Д|||)』

やはり友人の精神科医に来てもらうべきだった。

彼女には強力な薬物療法が必要だと思った。

カモ 『ちなみに…この赤いのはなんですか??』

みのり『それは…その…愛情みたいな??』

カモ 『愛情…ですか…』

みのりさんは恥ずかしそうにしていたが、僕は正直

ポッキー(物件)がいっぱい刺さって、出血(ローンの支払い)が止まらない状態を示唆しているのかと思いました。

みのり『これからも、こうやって二人寄り添っていけるといいですね(*´ω*)』

そうやって、照れながら言うみのりさんは、すごく可愛かった。

そしてこれからも、二人でポッキーを刺していきたいと思った。

でもよく考えたら、

借金(ローン)背負っているの、僕だけなんですけど…。

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