#86. 床の異変(前編)

電話するカモ

今回のお話は、動物の森アパートを購入したばかりの頃のお話。

まだみのりさんと知り合って間もない、自分自身すごくピュア(死語)な頃のお話。

物件No.4 おいでよ動物の森アパートを購入して3ヶ月くらい経ったある日。

管理をお願いしているガッキー不動産のみのりさんから電話があった。

みのり『あの…すごく言いにくいんですけど…』

みのりさんの『言いにくいこと』というのは、大概『支払い』がセットであることがデフォなんだけど、この頃の僕はピュアだったので、

カモ 『どうしたんですか?困ったことでもあったんですか?』

そう、こんな風に返答したと思う。

困ったことがあるのは、5秒後の僕の方なのに…。

みのり『102号室の床のクッションフロアに異常があるって連絡があったんです』

カモ 『えっ…異常っ!?』

みのり『異常ですっ!!』

なんだろう、みのりさんの声がちょっと楽しそうなのが気になったけど、僕は続けた。

カモ 『異常ってどんなのですか?』

みのり『最初は玄関の所に、小さなシミがあったらしいのですが、それがだんだん長くなってきたそうなんです』

カモ 『シミが…長くなる…??』

昔、髪の毛が伸びる人形が流行したことがあるらしいけど、そんな感じかな?(チガウ

そもそもシミが伸びるとか、そんなこと聞いたことがなかった。

みのり『それで、気になったので現地に行って見てきたんですよっ!!なんか…こうビヨーんって感じで、変な感じでした!!』

カモ(ちょ…語彙力…)

ビヨーんって言われても、何が何やら全然理解出来なかった。

みのり『なんて説明したら良いかわからないので、画像送りますねっ!!』

どうやらデジカメを持っていって画像を撮ってきたらしい。

とりあえず、みのりさんからのEメールを待った。すぐに画像は送られて来たけど、Eメールの件名が『床のびよーん』だったのは、想定していなかった。

画像を開くと、

ビヨーんっ!!

カモ 『なんじゃこりゃぁあああああ!!』

確かにビヨーんってなってた。

でもこれ…なんか見たことがある…。すごく親近感があるっ!!

心臓の冠動脈っ!?

カモ 『冠動脈っ!?』

これ絶対心臓の冠動脈やっ!!冠動脈が伸びてくるということは…

この部屋の床、心臓になろうとしてるっ!!左回旋師に狭窄ありそうだけど…。

うん、絶対に違う。そもそも床は心臓にはならないし、もし心臓になったとしても、床に拍動されたら住民が困ってしまう。



そんな妄想をしながら二つの目の画像を開いた時、さらに衝撃の事実が待ち受けていた。

足の血管でした…

カモ『うわっ!?めっちゃ長いwwwwwww』

うん、これは絶対冠動脈じゃない!!下肢の動脈っ!!(確信

あかん…これはあかん…。この部屋、足が生えようとしている…(チガウ

このアパート、一体何かが起きているんですか…!?

もう何か嫌な予感しかしなかった。

このアパートを購入する際、重要事項説明の時もこのような事態は触れられていなかった。

そしてこの謎のシミは購入して3ヶ月目にして発覚してしまった。しかも中古のアパートで売主の瑕疵担保責任は免除されていた。

【瑕疵担保責任について】

民法では瑕疵(本来建物・土地が備えているべき品質や性能を欠いている状態)が発見された時は、買主は『発見後1年間』は売主に対して損害賠償や契約の解除請求が出来るとされています。ただし、発見された状態が本当に瑕疵にあたるかどうか判別が困難なことがあるため、売買契約書の中で、売主の瑕疵担保責任を免除あるいは責任追及できる期間を短縮していることが多くあります。カモ先生の場合は前者で、売主の瑕疵担保責任が免除されていたため全額買主(カモ先生)の負担となります。

カモ 『ふぁああああああああっ!!/(^o^)\』

何かあったら全部自己負担…。いやな予感がどんどん現実味を帯び始めていた。

カモ 『これは一体…何が起き始めているんでしょうか…』

みのり『私も…全然想像が付きません。なので早速業者さんを召還しました!!』

カモ 『おぉ…まじですか!?』

みのり『はいっ!!施工業者さんと、フロア材のメーカーさんを手配しましたっ!!』

カモ 『おぉ!!仕事が早いですね』

みのり『そのための管理会社ですっ!!』

電話越しでも、みのりさんのドヤ顔が浮かんだ。

不思議と、さっきまでの不安が少し和らいでいく感じがした。

そして、この翌日施工業者とフロア材メーカーの人が現地に入り、衝撃の調査結果が出たのであった。<後編に続く>

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