#81. 宅建、その@で

土下座するカモ

平成30年度宅建試験 29点という絶望の結果を伝えるために、ガッキー不動産の社長の携帯電話に電話をした。

社長はいつものように3コール以内に電話に出た。暇なのかな

カモ『あの…宅建試験なんですけど…』

社長『おう…どうだった?満点か??

なにその後半の言葉…。

やばい…すごく言いづらい…。

カモ『ずばり29点です!!』

社長『去年より下がっとるやんけ!!小指いらないんかっ!?

電話越しの社長の声が脳内に響いた。

カモ『ひぃいいいいい』

あまりの恐怖に、その場でiPhoneを電子レンジに入れてチンしようかと思った。

そしてどこか遠く、沖縄辺りに逃げようかと思った。

社長『まぁ、でもまぁ…カモ先生は忙しかったしな…』

突然、声の調子が優しくなった。

カモ(あれ…!?なんか優しい…。)

社長『心は折れてないか?』

熱帯雨林気候のスコールのように、突然強い口調がやんだ。

なにこの優しさ…すごく不気味なんですけどっ!!

カモ『ら…来年こそは頑張ろうと思います』

新庄耕先生の狭小邸宅に登場する主人公のような、数字が出せない営業マンの台詞を吐いてる自分が情けなくなった。

仕事が忙しいのを言い訳にしてはいけない、来年は必ず受からないと…。
そう心に強く誓った。

社長『ところで、カモ先生…。ちょっと良い物件があるんだが

カモ『えっ』

まさかの物件紹介wwwww

優しさの原因はそれかっ!!!!!

宅建を落ちたばかりのカモのブロークンハートにつけ込む気っ!?

社長『カモ先生宅建試験落ちたんだから、物件買って元気だそ?

栄養ドリンクのCMみたいなノリで物件売ろうとする社長、絶対やばい薬をキメてると思った。

カモ『えっ…無理ですよ、社長も僕の与信がないの、ご存じでしょ!!』

脊髄反射のように即答した。与信がないのは嘘ではない。
与信が復活したら、みのりさんの実家を買いたいのに、どうしていかつい社長から買わないといけないんだ!?僕はみのりさんを人権ごと買いたいだけなの!!(アウト

社長『大丈夫、カモ先生には元気な肝臓があるじゃないk…』

カモ『いやいやいやいや!!脅迫を受けた者が行った意思表示は取り消すことが出来るんですよ!!(民法第96条第1項)

社長『お前…無駄に法律に詳しくなったな…2回も宅建落ちてるくせに…

カモ『うっ…古傷が…』

社長『まだ古くないだろwwwww反省してねーのかwwww』

カモ『し…してますっ!!』

自分の父親くらいの年齢の人と何でこんな話をしているんだろう。まるで父親に怒られているような懐かしい感覚だなぁ…と社長との会話中、そんなことを思っていた。

社長『大丈夫、この物件は多分、カモ先生だったら融資下りるよ』

カモ『えっ…』

社長『新築分譲マンションなんだけどな。聞きたい?』

カモ『ちょ…ちょっと聞くだけですよ…』

社長『あぁ、でも詳しくはあいつ(みのりさん)から聞くといい。また説明しておくから』

そうやって電話が終わった。

与信がないのに融資が…下りる??

よくわからないけど、とりあえず小指が無事で良かった。

でも、宅建試験は2回落ちた。

同じ過ちは2回繰り返すなと言われたけど…。

でも大丈夫っ!!

日本には『3度目の正直』という言葉がある!!

2回ダメでも、3回目を頑張れば大丈夫という力強い言葉、

だから次は絶対受かるはず!!

カモは宅建試験に落ちた逆境を乗り越え、自信に満ちあふれた。

そういえば、日本には古くからもう一つのことわざがあったことを、カモはふと思い出した。

『2度あることは3度ある』(白目

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