今日の『Kamozon!!』は、久しぶりに本の紹介ですっ!!
それも珍しく、自己啓発本っ!!
そもそも、僕は自己啓発本が嫌いなんですよ…(遠い目
なんていうか…どの自己啓発本もドヤァ感がすごいと言うか。
『とにかく行動しろ!!』
『失敗から学べ!!』
『PDCAサイクルを回せ!!』
『周りと違っていることや浮いてしまうことを気にするな、自分の信じたことをやるべきだ!!』
『人生の主役はあなただ!!』
『最後はポジティブシンキングだ!!』
ほとんどの自己啓発本が、こんなことをスターバックスでコーヒー飲みながら思ったり、飛行機の中でメールチェックしながら気づいたりして、わざわざそんなことを聞いていないのに、自分のエピソード(ドヤ話)と一緒に書いているだけです。
あとは、とりあえず面白そうなタイトル(なぜか疑問文)を付ければ売れるかなっ!?みたいな感じです。
そんな中、たまたま一人の研修医が持っていた1冊の本が珍しくすごく参考になったので、今日はこの本を紹介しようと思います。それがこれっ!!
この本の何がすごいか!!
1.社会での最低限度の処世術が書かれている
『頭にきてもアホとは戦うな』、そのタイトルからして、『アホは無視して自分の道を進もうぜ』的なよくある社長の自慢エピソードを交えた自己啓発本なのかと思っていました。でも実際に読んでみると、社会の中で自分が自身の目標を達成するためにはどう振る舞えば良いのか、どういう作戦を立てて社会の中で生きていけば良いのかが、わかりやすく書かれていました。
2.わかりやすい(記憶に残りやすい)
この作者、田村耕太郎先生は早稲田大学、イェール大学を卒業するなどすごく頭の良い人なんですけど、文章が非常に読みやすいです。自分自身の体験談がややドヤァ感ありますが、それが全然気にならないほど、わかりやすくて説得力があります。結論、根拠、例えばという順番で進み、テンポよく読むことができます。
そして何より心に刺さります。
『戦いを挑んできた人間を『たいした奴だ』と受け入れてくれるような人間はいないと思った方がいい。』(引用)
これは本当そうなんですよね…漫画とかドラマだったらよくある展開なのにっ!!
ボス『ふっふっふ、その度胸が気に入った!!俺の部下になれっ!!』
こんなの現実ではめったにありません\(^o^)/
現実って厳しい…
ほかにも、『ネットを見る暇があったら自分と向き合え』(引用)
とか、いきなりド直球で直面化してきます。結構辛辣です。
なので、トラウマ的な意味でも記憶に残ります(白目
3.バランスが良い
極端なことは書かれていません。ですので、この1冊を読み終えた後、急にイキって痛々しい行動をしたり、突然ランニングをし始めたり、躁状態で社長に直談判しに行ったりということはありません。あくまで、自分の中だけで変化を起こしたり、対応していこうとするものが中心でした。
自分も、医学部に入った当初、『医学の世界を変えてやる!』とか痛々しい思想を持ち、色々とイキって過ごしてしまった黒歴史があります。
この本を読みながら、思い当たることばっかりで『うわぁあああああ』ってなってしまいました。自分自身、この本を読んでおけば無駄にイキることなく、もっと上手く立ち回れたんじゃないかと後悔しました。
この本の内容を知っていれば、自分のように、少なくとも知らずに社会の荒波に揉まれて色々失わないで済むんだろうなと思い、社会に出る研修医には読んで欲しい1冊だったので、医局の本棚用にも買いました。研修医だけでなく、これから社会に出る人、すでに社会に出てすでにイキっている人にオススメですっ!!
せっかくなので、『頭に来てもアホとは戦うな』を読む前と読んだ後のビフォーアンドアフターを置いておきますね!!
【パターンその1】
↓『頭に来てもアホとは戦うな!』を読書後
【パターンその2】
↓『頭に来てもアホとは戦うな!』読書後
これはもう、買うしかないでしょっ!!
※読書の効果は個人差はありますが、基本的に中二病は治りません。