田舎の病院に転勤してきて、先輩医師から言われた言葉、正確には
『この地域は、高齢者の方が無免許・無保険で運転していることが多いから、事故の相手が無保険の時でも保険金が支払われる保険に加入した方が良いぞ』
だったと思います。
この先輩は停車中に車で後ろから追突されて、過失割合が10対0だったにもかかわらず、相手が無保険・無免許であったため、相手から治療費や修理代などが全く支払われなかったそうです。その先輩は、『裁判をして勝訴しても、相手はお金がないのでどうしようも出来ない』という結論になり、泣き寝入りすることになったとのことです。しかも、この先輩以外に2人の同僚が同様に無保険者と事故を起こして、修理費などを自己負担していました。
この先輩達のアドバイスを受けて、自分も早速、相手が無免許・無保険でも支払われる保険を追加して契約したことは覚えていました。てっきり、自分が契約したのは『無保険者障害保険』だと思っていました。(名前がそれっぽかったので)
田舎に引っ越した時に衝撃的だったこと
『ここでは、高齢者が免許を失効したり、返納したことを忘れたりして、無免許・無保険で運転してるから、相手が無免許・無保険の時にも保険金が支払われる無保険者障害保険に絶対加入した方が良い』と力強く言われたこと。
保険料が高いんですけども…(白目
— かもねぎ先生 (@dr_kamonegi) 2018年5月28日
そうして、こんなつぶやきをした所、色々な方から様々な意見をいただきました。
これよく誤解されるんですけど、今の自動車保険には「人身傷害保険」というのがあって、これは相手が無保険でも自分が賠償を受けるような形で保障が受けられる(治療費、休業損害実費+慰謝料相当額)ので、無保険車傷害よりこっちに入ったほうがいいんですよね。
— デキッコナイス (@dekicco_nice) 2018年5月28日
『無保険車傷害保険』のことかな。これは殆どの保険に自動付帯されるうえ、後遺障害または死亡時にしか補償されない。勧められたのは、自車内の怪我を補償する『人身傷害保険』『搭乗者傷害保険』ではないかと憶測。 https://t.co/3Cxsi3rDfN https://t.co/3Cxsi3rDfN https://t.co/3Cxsi3rDfN
— イカのすけ (@ikanosuke) 2018年5月28日
カモ『まじでっ!?』
保険会社に確認したところ、私が契約していたのは、『無保険障害保険』ではなく、
『人身傷害保険』でした。
誤った情報で色々勘違いをさせてしまったようで、本当に申し訳ないです。
「無保険車傷害」単独では契約出来ず
自動車保険に特約か自動付帯されるものです。
(東京海上日動のみ人身傷害の補償でカバー)
盛大な誤字はさておき、ウソの拡散はいただけません。 https://t.co/GOMWuNEHcW— キッチン佐藤® (@Kitchen_SATO) 2018年5月29日
そしてさらに誤字までしてました…。本当すみません。
せっかくなので、保険会社にも保険の確認ついでに教えてもらいました。
※保険会社や契約内容によって、一部異なるかもしれません。
人身傷害保険は、簡単に言うと『自分自身に対する保証が受けられる保険』で、治療費や休業損害実費、精神的損害(慰謝料相当額)等 が支払われるそうです。交通事故の場合、相手が保険に入っていなくても、治療費が出ます。
交通事故では、ケガをした場合、一般的には責任割合が大きい方の対人保険で対応します。ですので、人身傷害保険に入っていない場合、責任割合の大きい相手側が無保険であった時に、相手が支払うことが出来なければ、泣き寝入りになってしまいます(ケガさせられたけど、自分で支払いをする事態)。
保険『そこで役に立つのが人身傷害保険なんです。人身傷害保険に入っていれば、相手が任意の保険に入っていなくても治療費が出ます』
カモ『なるほど!!』
保険『結構大変なんですよ…任意の保険に入っていれば、治療費や修理代とかお金の話は保険会社同士で行うのでスムーズなんです。でも無保険者の場合、直接事故の相手の方にお会いして、直接お話しして責任割合とか細かい話をしなければいけないんです…』
カモ『人身傷害保険、無保険者が多い地域だと、加入した方がよさそうですね…』
保険『いえ、無保険者に限らず入った方が良いですよ。例えば交通事故の直後に、事故の当事者の言い分が食い違ったりして、すぐに責任割合がはっきりしない時とか、すぐに本格的な治療が必要になったときは、人身傷害保険に入っていた方が速やかに保険会社が動けるので安心だと思います』
なんか…本当にオススメなのか、保険の勧誘トークなのか判断が難しくなってきた(白目
カモ『治療費は出るのはわかったのですが、車の修理代ってどうなるんですかね…』
保険『車の修理代は、車両保険で対応になります』
カモ『えっ…それって等級が下がるんじゃ…』
保険『下がりますっ!!(キリッ』
カモ『過失なくても等級が下がって保険料の支払いが増えるとか、理不尽すぎませんか…』
保険『理不尽な世の中ですね(棒』
保険『でも、そんな時に等級が下がらずに車両を直せる保険もあるんです』
カモ『あかん…これは勧誘だ…』
この後、5分間くらい勧誘されました\(^o^)/
カモ『とりあえず、人身傷害保険は加入した方が良いんですよね?』
保険『絶対に加入した方が良いと思いますよ』
カモ『ちなみに…無保険障害保険について教えて欲しいのですが』
保険『無保険傷害保険って言うのは…』
・人身傷害保険がまだなかった時代に、最初に出来た保険。
→その後、人身傷害保険が誕生した。
・人身傷害保険が誕生してからも、無保険傷害保険はあったが、人身傷害保険で保証される部分が大きくなったので、無保険傷害保険は重要視されなくなった。
・今は特約という形だと、ファミリーバイクの契約の方で無保険者傷害保険が残っているけども、人身傷害保険の条項の中で文章として少し残っている程度で、名前も『無保険者特則』というように異なってきている。
以上、人身傷害保険と無保険傷害保険について教えていただきました。
【結論】
無保険者対策だけでなく、自分のためにも、
人身傷害保険は、入っておいた方が絶対に良いです!!
併せて「個人賠償責任保険」の特約は必ず付帯された方が良いかと。自転車事故時の相手への賠償が賄える事は割と有名ですが、例えば、タクシーや飲食店で嘔吐し清掃代を請求された。物干し竿を階下に落として通行人に怪我をさせた。など、日常で起きうる偶然の事故に極めて有効です。参考までに。
— キッチン佐藤® (@Kitchen_SATO) 2018年5月29日
そして、保険にも色々種類があるので、
自分に合ったプランで計画的に加入するのが良いです!!
この度は、twitter上で誤った内容をつぶやいてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
デキッコナイス様、イカのすけ様、キッチン佐藤Ⓡ様を始め、たくさんのコメントありがとうございます。
また何か間違っていたり、誤字があったりしたら教えてくださいm(_ _)m
何も無くてもコメントしてくれると嬉しいです\(^o^)/
コメント
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