#9. ひとりぼっちのクリスマスイブ

ひとりぼっちのクリスマスイブ

平成2X年、冬。

外はクリスマスイブで賑わい、街はカップルであふれている。

街の街路樹もLEDでイルミネーションされ、

明るい町並みの中で一層輝いていた。

アーケードを通るカップルは皆手をつなぎ、これから迎える

性夜 聖夜を一緒に過ごす穏やかで暖かい空気に包まれていた。

そんな中、病棟モニターの前に座り、

書類と向き合いながら孤独に過ごす人間もいる。

クリスマスは孤独を一層強める。

長年の勤務医生活で、いつの間にか心に居座った寂しさを忘れさせるには、

仕事に打ち込むことが一番…、そう自分に言い聞かせてきたが、

そろそろ限界かもしれない。

サンタクロース、来ないかなぁ…

最後にクリスマスプレゼントをもらったのは何歳だったかもう思い出せない。

ただ『この世にはサンタクロースはいる!』と信じていた方が、

社会では生きやすい。安い希望も無いよりマシなのだ。

この冬、また私のソウルジェムが一段と濁ってしまいました。

そろそろグリーフシードが必要です。

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